3 Oct 2014

鉄分の不足ときいて、まず真っ先に思い浮かぶのが「貧血」でしょう。実際、貧血の9割近くがこの鉄分不足による鉄欠乏性貧血です。
このことからもわかるとおり、鉄分には造血効果があります。赤血球の一要素であるのですね。赤血球は体のすみずみまで酸素などを運ぶ機能ですから、これが少なくなってしまうと、末端にまで血が回らなくなってしまうのです。
また貧血のみならず、冷え性などの改善にも効果的です。そう考えていくと、鉄分というのは、「女性のための成分である」と言えるのも知れません。
鉄分の過剰摂取によって、嘔吐や下痢などが起こります。また、ビタミンEを破壊する効果もあるので、とりすぎにはくれぐれも注意が必要です。
特に気をつけたいのは、貧血の治療中で鉄剤(鉄分を配合した薬)を飲んでいるひとの場合です。「貧血を早く治したいから」という理由で、鉄材に加えて、鉄分を含んだサプリメントを独断で飲んでいると鉄分の過剰摂取に陥りやすいです。貧血を改善するために飲んでいるのに、ほかの健康被害がでてしまっては、元も子もありませんよね。
鉄分の多い食材ですが、これはやっぱりイメージしやすい「レバー」が1位にきます。特に豚肉のレバーが効果的で、2位には鶏肉のレバーが入ります。
「でも、レバーはくさみがあってちょっと苦手」「ダイエットしているし…」というひともいますよね。
実は意外なことに、野菜にも鉄分を含んだ物がたくさんあるんです。1位はパセリ。2位はコマツナ、3位に枝豆が続きます。ビタミンB2を摂りがてら、一緒に鉄分を取り入れてはいかがでしょうか。