3 Oct 2014

ビタミンCは、およそあらゆるビタミンの中で、もっとも「美容」と根深い関係のあるものでしょう。
強力な抗酸化作用を持ち、ニキビなどを防ぐことができます。美白成分としても非常に優秀なものであり、美白化粧品の多くに、ビタミンC誘導体が配合されています。コラーゲンの生成に携わる成分でもあるので、「美白」と同時に「ハリツヤのある肌」を作ることにも一役買っています。
また、貧血や風邪を防ぐ効果がありますし、白内障の予防にだって効果的です。
不足すると、壊血病などが起こります。昔はこれがとても有名でしたね。今はかなり少なくなりました。しかしビタミンCが著しく不足すると、歯茎の出血などが見られるようになり、悪化すると神経に異常をきたします。
ビタミンCは過剰に摂取しても、基本的には体外に尿として排出されます。「肌の調子を整えたいからミカンを食べまくろう!」としても意味がないのと同じです。
ただしこの働きのおかげでビタミンCをたくさんとってもあまり弊害がないのです。もちろん完全に副作用がなくなるというわけではなく、下痢の原因となる可能性はあります。
一時、フルーツパックというのがはやりましたが、これは意味がありません。ビタミンCの粒子というのは肌のそれよりずっと大きいため、単純に肌に置くだけでは効果がないのです。
そこで開発されたのが冒頭でも触れた「ビタミンC誘導体」です。これは体に取り込まれて生体内で反応することによって、ビタミンCになってくれるという優れものです。
ビタミンCというとレモン、というイメージが非常に強いと思います。しかし実は、ビタミンCの含有量でトップなのは、赤ピーマンです。黄ピーマンがその後に続き、3位はパセリです。