3 Oct 2014

野菜と言えばビタミン、ビタミンと言えば野菜ですが、野菜はビタミン以外の栄養素もたくさん持っています。ここからは、野菜が持つ「ビタミン以外の」栄養素に着目していくことにしましょう。
まずはカリウムからです。
カリウムの効果でもっとも重要なのが、血圧を下げる効果でしょう。
塩分の取りすぎで血圧があがることは、もう誰もが知っていることです。(諸説ありますが、これが今のところもっとも有力な説ですので、これを取り上げます)
カリウムは、塩分であるナトリウムを細胞の外に出してくれます。これによって、血圧を下げることに一役買っているのです。高血圧の予防に効果的ですね。
それから、筋肉の働きを促進させる効果もあります。「早く走る」「力を入れて物を持ち上げる」といった当たり前の作業ができる裏には、このカリウムの存在があります。
カリウムが不足すると、食欲の不振や吐き気、脱力感などが起きます。また、上で挙げたように、カリウムは筋肉にも大きな影響を及ぼします。そのため、極度にカリウムが不足した状態になると、筋肉の麻痺などが起きます。
カリウムの過剰摂取によっておきる症状としては、同じように麻痺や脱力感があります。しかしながら、現在の日本においては、カリウムの過剰摂取はまず起こらないと考えられています。
つけあわせでついてきて、いつも見向きもせずに捨てられてしまうパセリですが、これはカリウムの含有量で言うと、ダントツトップです。
2位のホウレンソウの1.5倍ほどのカリウムを持っており、大変有用なんです。ただ、パセリを大量に食べるのはちょっとつらい気がしますね…。2位のホウレンソウ、3位のサトイモは、かなり取り入れやすい食材なのではないでしょうか。